マンションなどの物件の引き渡しの前に売主がやっておくこと

マンションなどの物件の引き渡しの前に売主がやっておくこと

 

売り主と買い主の双方が売買契約を結ぶと、契約から一定期間を置いて「決済」と「引き渡し」が行われます。決済と引き渡しは基本的に同日に行われ、代金を支払ってから物件の所有権を渡すという順序になります。

 

買い主は物件の代金などを用意しておかなければなりませんが、売り主にも事前にするべき事があります。引き渡しまでにやっておかなければならない事について、本記事でチェックしていきましょう。

 

・物件の引き渡しまでにするべき事

pixta_19540428_M

1、物件内部を清掃・片付ける

売却後の物件は、引き渡しまでは売り主のものですが、カギを渡してからは買い主のものになります。

 

荷物や家財道具などを物件に置いていたり、物件内部が散らかった状態である場合は、決済の日までに清掃と片付けを完了し、残置物をすべて搬出しておきましょう。(買い主に使ってもらうものなどはそのまま残しておきます)

 

決済が完了してもなお引き渡しができないと「債務不履行」と呼ばれる状態となり、違約金が発生する可能性もありますので、注意が必要です。

 

2、抵当権抹消の準備をする

売り主が物件を購入した時に設定した抵当権などは、設定されたまま引き渡すことはできません。決済後は住宅ローンの完済などにともない、抵当権も同時に抹消する必要があります。

 

3、マンションの管理費など

引き渡し日までにかかるマンションの管理費や税金などの費用も準備しておきましょう。特にマンションを売却した場合、決算日からは買い主が新たに税金を負担することになります。

 

決算日までの税金や管理費については日割りで計算し、決算日以降の負担分は買い主に負担してもらうよう、明細などを用意しておくと良いでしょう。

 

4、書類や印鑑などの用意

物件の引き渡しにともない、印鑑を捺印しなければなりませんので、実印は必ず用意しておきましょう。また印鑑証明書も発行から3ヶ月以内のものを取っておくようにします。他にも、運転免許証やパスポートなどの身分証明書を用意しておきます。

 

運転免許証やパスポートなどは、有効期限がきれていないかチェックしておきましょう。必要に応じて更新をしたり、有効となる身分証明書を手元に用意するようにします。

 

5、仲介手数料

不動産会社や不動産仲介業者に支払う「仲介手数料」は、取引がすべて終了した後に支払うものです。契約書の中に仲介手数料についても記載がされていますので、事前に規定の手数料を用意しておきましょう。

 

6、所有権移転登記の準備

物件の所有権移転登記は、多くの場合司法書士に委任をしますが、決済日までに漏れのないように準備しておくことが大切です。登記にある住所と現住所に食い違いなどが発生していたり、権利証を紛失するなどのミスがあると、契約書に書かれている期日に所有権移転登記ができなくなってしまいます。

 

7、物件のカギ

決済が終了した後は、いよいよ物件を売り主から買い主に引き渡すことになります。その際、物件のカギを買い主にお渡ししますので、忘れずにカギを用意しておきましょう。スペアキーなど、予備のカギをお持ちの場合も、すべて揃えて渡します。

 

なお、この引き渡しの際にカギの交換をする必要はありません。カギの取り換えについては売り主側の義務ではなく、買い主が新たに申し込むものとなりますので、カギは現状のままでお渡しして問題ありません。

pixta_24815235_M

・契約書の中身もチェック

物件の引き渡し前には、必ず契約書の中身もチェックするようにします。契約書の中に記載されている項目には、大切な日取りや金額が示されていますので、間違いがないか必ずチェックするようにしてください。

 

■物件の所在地

■売買価格

■手付金の受取日・金額・支払い方法

■残代金の決済日・支払い方法

■物件の引渡し予定日

■土地の測量に関する項目(日程・金額の負担・面積に変更がある場合の金額)

■手付解除の時期と金額

■瑕疵担保責任の内容と期限

■付帯設備の内容と取り扱い方法

■住宅ローン特約の内容と期限

■危険負担の内容

 

最低でも上記の項目に間違いや記載ミスがないかチェックしておきましょう。ミスや間違いを見つけたり、不安に思うことがあれば、すぐに仲介をしている不動産会社に連絡をして、確認をとっておくと安心です。

 

・その他のチェック項目

書類の用意、契約書の確認の他にも、事前に済ませておきたいポイントを紹介します。

 

■引っ越し

■公共料金の精算

■物件内部の最終チェック

 

引き渡しまでには何かと忙しくなりますが、売り主は物件の内部をきれいに清掃し、次の買い主がスムーズに物件に引っ越せるように準備をしておく必要があります。物件に住んでいる場合は可能な限り早めに引っ越しを完了し、物件がいつでも引き渡せる状態に整えておきます。

 

・まとめ

物件の引き渡しには、書類や印鑑、権利書、手数料などいろいろと用意するべきものがあります。

 

直前になってからでは慌ただしいので、余裕を持ってスケジュールを組みながら、必要なものを手元に揃えていきましょう。

関連記事:あなたは大丈夫?不動産売却で売主が負担する「瑕疵担保責任」と「無過失責任」

 

【関西不動産買取センター】

・最短48時間以内に現金化が可能!?

・後悔しない不動産会社選びのために

Youtube、Twitterもやってます!チャンネル登録も宜しくお願いします!

twitter

Youtube



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です