不動産を売りに出す時に不動産業者が登録するのが、レインズと言われる全国の指定流通機構です。
このレインズに登録されると、不動産業者はネット上で売り物件を見ることができるので、お客様の希望にあった物件を紹介することが出来るのです。
「レインズに登録しないと物件は売れない」と言っても過言では有りません。
レインズ登録の仕組み
レインズに登録されるとどういった流れになるのかを見てみましょう
- 不動産業者に売却の相談に行く
- 専任媒介契約ならレインズの登録は必須
- 一般媒介契約ならレインズ登録は依頼による
- 指定期日までにレインズに登録
- 全国の不動産業者から、レインズの情報を見て確認の連絡がある
- レインズに登録した不動産業者に、案内の連絡などがある
- レインズに登録した不動産業者から、進捗の連絡がある
初めに、相談に行った不動産業者が買主を紹介する場合と、レインズをみて他の不動産業者が買主を紹介する場合とあります。
買主の方は、地元の方とは限らないですからね。
遠方の引越し先を探している人もいますし、売主側でも相続などで、離れた場所の家を売りたい時もあります。
1件の不動産業者に伝えるだけで、業者のHPだけではなくて、全国のレインズに載せるのは早く取引が出来る可能性があります。
レインズの登録件数の推移
不動産流通推進センターが2020年6月のレインズ(指定流通機構)活用状況を公表されました。
前年同月比2.8%増で、39万件弱の新規登録件数だったのです。
3ヶ月ぶりにプラスに転じています。
逆に、成約件数は前年同月比3.5%減で4万6527件です。
こちらは、4ヶ月連続のマイナスです。
売りに出されている不動産は増えているけど、売れている不動産は少ないという事ですね。
需要がなければ、不動産に限らず価値が下がってきます。いまレインズに掲載されている物件の価格も、下がっていくかも知れません。
三菱地所リアルエステートサービスの調査結果でも、
「法人の不動産売却76%がコロナの影響あり」
なんと、21%の人が「資金調達の為に不動産売却を行う」と答えて、その65%の人が「1年以内に考えている」 と回答しているのです。
レイズンの新規登録件数が、今後も増えていくのがみてとれます。
公益財団法人不動産流通推進センターのデータをみても、売り・賃貸別物件数を見ても、前年同月に比べるとまだまだですが、動きが無かった4月から持ち直してきてはいるようです。
3月~4月と一年で一番不動産の動きのある時に、コロナの影響で取引が無かったのは、痛手ですね。
早く売る為に何が出来る?
不動産の価値を見るために、参考とされている物の一つに「路線価」があります。
これは、固定資産税の計算のもとにもなり、毎年7月1日に公示されます。
公示されるのは、全国の国税局・税務署ですが、
1年間同じ金額です。
今回のように、新型コロナの影響で有ったり、自然災害等の影響が反映されるのは翌年以降です。
でも、本来の不動産の価値はどうでしょうか?
上の不動産流通推進センターのデータを見ても、4月は実際の取引は皆無でした。
路線価で示されている金額を参考に売りに出していても、問合せは当然無いですね。
実際の取引価格を参考にして、対象エリアの人気度や取引実績を調べる必要があります。
それでも、提示金額に納得する買主が現れるまで、待つしか無いのです。
買取業者に依頼した場合は、面倒ごとも引き受けてくれて早く売却出来ます。
ですが、仲介に出した場合よりも、安く売ることになります。
- 希望の金額で売れるまで待つのか?
- 面倒なく早く現金化したいのか?
どちらが希望かによって、売り方は変わってきます。
適切なアドバイスをしてくれる不動産業者を見つける事が一番です。
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