「売却」「賃貸」「開発」不動産会社ごとに得意ジャンルがあるって本当ですか?
マンションや戸建てなどを売買する際には、売り主と買い主が直接売買を行うこともできますが、金銭や法律に関する問題などさまざまなポイントをお互いがクリアできなければなりません。
そこで、一般的な不動産売買においては、不動産会社や不動産仲介業者などを売り主と買い主の間に入れて、仲介をしてもらいながら売買を進めていきます。
不動産会社を選ぶ際、「地元の不動産屋さんでいいや」と考える方も多いのですが、確かに自分の自宅を売買する時、そのエリアに精通している会社に依頼をするのは適切です。
しかし「どこでもいいから適当に選ぼう」というスタンスで不動産会社を選んでしまうと、不動産売買が得意ではない会社にヒットしてしまい、いつまでも物件が売れずに残るような場合があります。
不動産会社というのは本来、不動産の売買成立をサポートしながら成功に導く立場です。それにも関わらず、なぜ売れ残りなどが発生してしまうのでしょうか。
・不動産会社のタイプ別紹介
実は、不動産会社にはそれぞれ得手・不得手があります。戸建ての売り買いを専門とする会社もあれば、大規模開発を中心に行っているところまであります。
具体的に見ていくと、以下のようなタイプに分けられます。
1、分譲業者
新築マンション、新築一戸建てなどを建設し販売する業者です。建売業者とも呼ばれます。←?
2、買取・再販業者
新築でも売れ残ってしまった物件や、中古の物件、競売にかけられている物件などを買い取り、再販を行う業者です。
3、媒介業者
不動産売買や不動産投資などにおいて、各種物件の売買に関する媒介を行っている業者です。
4、専門業者
事業用・商業用のテナントビルや商業施設の売買、運営、大規模開発などを行っている業者です。
5、管理会社
賃貸物件などにおいて、入居者の募集から審査、クレーム処理や退去時の清算などを扱い、大家からの管理委託料をもらって運営している会社のことです。
上記のように、賃貸が得意の不動産業者もあれば、売買を得意としている業者もあります。
・不動産会社が扱う分野について
不動産会社のお仕事は、不動産の売買の仲介や賃貸の仲介ばかりではなく、買取・管理・事業運営などさまざまな業務を担当しています。
土地についても、宅地・商業地・工業用地・山林や畑などの多種多様な土地を扱いますし、物件についても戸建て・マンション・ビル・アパート・テナント・工場など種類豊富な物件を扱っています。
一つの不動産会社で、これらのすべての業務を得意とすることは困難であり、それぞれが得意分野を持ちながら、それを強みとして業務を行っています。つまり不動産会社を利用する際には、自分が果たしたい目的(自宅を売りたい、マンションを買いたいなど)をきちんと遂行してくれる会社を選ばなければなりません。
・不動産会社を選ぶためのポイント
適切な不動産会社を選ぶためには、「近場でいい」「適当に選べばいい」といった考えは一度横に置き、自分で情報を集めてみるのが正解です。
まずは不動産会社へ行って、店頭に掲示されている物件の情報をチェックしてみたり、ホームページに掲載されている情報から、会社の強みはどこにあるのか、どんな会社なのかを把握してみると良いでしょう。
店頭で営業マンから取り扱っている物件の数などについて説明を受けるのも一つの方法ですが、いきなり話に乗せられる可能性もあり、そのまま契約に持ち込まれるリスクがあります。
営業マンと応対せずに会社の情報を集めるには、インターネットなどでその会社の名前を調べる方法をおすすめします。過去に顧客とトラブルを起こしていたり、業務改善命令などが出ている会社もありますので、そうした会社を避けることも可能です。
実店舗を持つ不動産会社は、お店の前に物件に関する最新の情報を貼っていたり、掲示板を作成しているところが多いです。掲示を一切行っていない会社もありますが、利用する側としては物件情報をわかりやすく掲示しているところの方が信頼に値するかと思います。
掲載されている情報をチェックし、「賃貸と売買のどちらに強みを持っているか」「どのエリアに精通しているか」などを判断してみてください。
・まとめ
戸建てやマンションの売買については、不動産会社に依頼するか、不動産仲介業者に依頼するかのどちらかで悩みますが、会社の信頼性や強みなどを総合的に比較すれば、自然にどの会社が信頼できそうか判断できるかと思います。
たとえば「自宅を売りたい」と思っている方なら、まずは自宅があるエリアの売買に強い不動産会社をいくつかピックアップして、それぞれのネット上での評判を調べ、ホームページをチェックし、実際に店頭にも足を運んでみてください。そのうえで信頼できそうな会社に問い合わせをし、印象の良いところや誠実に対応してくれるところを選ぶようにします。
反対に、大手の不動産会社でも自宅のあるエリアにそれほど詳しくない、または顧客の扱いが雑なところも少なくありません。「とにかく契約が先」などと考えている業者もありますので、時間をかけて冷静に依頼先を見極めていきたいところです。
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