不動産売却時、火災保険の解約のベストなタイミングとは?
不動産を購入した時や、賃貸物件を借りる場合、必ず加入するのが火災保険です。
加入することはよくあっても、解約する経験はあまりないのではないでしょうか。
不動産を売却する際にも、火災保険を解約することができます。
あまり知られていない、火災保険を解約することによるメリットや、ベストなタイミングはいつなのかについてご紹介します。
1.火災保険とは
火災保険とは、火災や落雷、破裂・爆発などによる災害の損害を補償してくれるものです。
オプションで水災や破損・汚損、盗難、地震にも対応し、さまざまな災害から家財を守ってくれます。
補償内容や年数によっても異なりますが、保険料は、年額10,000円〜50,000円くらいになります。
5年間や10年間の補償内容だと、一括して支払う保険金も高くなりますし、売却する時には補償の期間内になることが多くなります。
2.更新と満期による解約
入居する時には、火災保険の内容確認などの説明がありますし、保険金も支払うので記憶に残りやすいと思いますが、解約することには思い至らないことが多いのではないでしょうか。
なぜなら、火災保険は賃貸物件を退去したり、不動産を売却する時には、解約する必要性をあまり感じないからです。
というよりも、解約することに気づかないことが多いのではないでしょうか。
火災保険は、満期になると、継続するか解約するかの通知が来ます。その時になって継続の手続きをすることが多いと思われますが、そのまま何も手続きしないと契約が打ち切られてしまう可能性があります。
つまり、何もしなくても、満期になってから放置していたら解約されてしまうことがあるということです。
火災保険は掛け捨てのものが多いので、満期になれば保険金は戻って来ないのですが、万が一のためにも、入っておいたほうがいいですよね。
更新し忘れによる解約を防ぐために、自動更新の手続きをしておいたほうが安心です。
どちらにせよ、火災保険の更新や変更、解約は、自分で気をつけて行う必要があります。
3.火災保険の中途解約には解約返戻金がある
火災保険は掛け捨てのことが多いですが、契約期間の途中で解約した場合、解約返戻金が戻ってきます。
これは、2年ごとの更新の賃貸物件の場合も同様なので、賃貸物件を途中で退去した場合、火災保険の解約を行えばいくらかは解約返戻金が戻ってきます。
火災保険の解約は、不動産会社が行ってくれないので、自分で気づいて手続きをすることが重要です。
不動産を売却する場合も、売却したからと言って自動的に火災保険が解約されるわけではありません。
賃貸の場合は大体2年契約で、補償内容もシンプルなものが多いですが、持ち家の場合、オプションを複数付けていることも多いでしょうし、1年あたりの保険料が安くなることもあり、5年や10年で契約している人も少なくないでしょう。
解約返戻金は、経過年数などによって割合が決められていますので、契約期間の残りが多ければ、その分解約返戻金も多く戻ってきます。
たとえば、10年契約で8万円の保険料を一括で払ってあり、1年たってから中途解約する場合、8〜9割程度が戻ってくるので、7万円くらいは戻ってくることになります。
契約期間が残り少ない場合は、解約返戻金も少なくなりますし、残り1ヶ月以内などの場合は、返戻金がないこともあります。
火災保険の中途解約をしたことがないという人は、解約日などに注意してみてください。
4.不動産売却時に解約するタイミングは?
不動産を売却すると、火災保険の権利は不動産自体ではなく、所有者にあるので、売却した人は解約し、購入する人は新たに加入することになります。
それでは、売却する人はどのタイミングで解約するのがいいのでしょうか?
解約返戻金のことを思うと、できるだけ早く解約したいとは思いますが、引渡し前に火災などの災害にあわないとも言い切れませんので、引き渡しするまでは、解約しないほうが良いでしょう。
また、解約前に家の修理箇所などが見つかった場合は、火災保険で修繕費をまかなえることもあるので、火災保険を解約する前に、利用できることはないかチェックしてみましょう。
不動産売却時の火災保険の解約は、引き渡し後がベストと言えます。
5.火災保険について見なおしてみる
火災保険は入るのが当たり前になっていて、中途解約する機会はあまりないですよね。
そのため、解約返戻金やその活用法など知られていないことも多いのでしょう。
火災や災害などにあわないのが一番ですが、もしもの時のためには必ず入っておいたほうが良いので、今加入している火災保険にはどんなオプションが付いているのか、保険金の相場はどのくらいなのか、この機会に見なおしてみるのはいかがでしょうか。
解約方法や更新についても、事前に知っておけば、更新をし忘れたり解約のタイミングを逃すこともなくなるでしょう。
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