マンションや一戸建て、「売る」のと「貸す」のはどちらがお得ですか?
購入した物件や所有している住宅を手放さなければならない時、そのまま売ってしまった方が良いのか、それとも賃貸物件として貸し出す方がお得なのか悩む場合があります。
高く売れる時に売るべきという意見もありますが、家賃収入を得た方がお得な気もしますので、どちらを選ぼうか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、戸建てやマンションの適切な処分方法について考えたいと思います。
・賃貸物件にするメリットとは
物件を賃貸住宅として貸し出せば、毎月の家賃収入が不労所得として手元に入ってきます。さらに、住宅ローンの金利が「経費」に数えられるようになるので、お得に不動産管理ができる可能性があります。
地震や台風などの災害リスクに備えたり、現金を手元に置いておきたいという理由で、最近では物件を購入ではなく賃貸で借りたいという人も増えてきていますので、買い手よりも借り手を探す方が早くに決まる可能性もあります。
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・売却物件にするメリットとは
物件の中には、立地や環境条件などさまざまな理由から、借り手が見つかりにくい場合もあります。その際、物件は「空き家」となり、借り手が見つかるまで延々と待ち続けることになります。
所有している物件が収益を上げないとなると、固定資産税や都市計画税などの税金を所有者が払い続け、支出だけが常に発生するかたちになります。早めに売却を進めることで、不動産を現金化し、税金を払う必要もなくなります。
・どちらかで迷った場合は将来性で考える
物件を貸すか売るかで迷った時は、将来その物件や土地をどのようにしたいかで考えてみてください。
また戻ってきてそこに住みたいと考えている方は、一時的に貸し出す方法をおすすめします。ただし貸し出しをしても借り手がすぐに見つかるわけではないので、借り手を探している間のメンテナンスや税金の支払いなども考慮に入れておく必要があるでしょう。
もう物件や土地は必要ないので処分したいと考えている場合は、そのまま売却されることをおすすめします。
その物件に戻ってくるタイミングが決まっていて、離れている間だけ第三者に貸し出すことができる制度もあります。「定期借家」と呼ばれる方法です。こちらは一般的な賃貸物件ではなく、期間限定の賃貸契約になります。
3年、5年、10年などと決まった期間を設定しておいて、その間だけ第三者に物件を貸し出すというものです。定期借家では期間がきちんと決められているため、借り手がもうちょっとここに残りたいと言って居座ることはできなくなっています。
・物件が売れないケースもある
思い切って物件を売りに出す場合、住宅ローンが残っていても売却を進めることはできます。しかしもしも売った代金で住宅ローンが完済できなければ、現金など他の方法でローンの不足分を補う必要があり、第三者への売却は難しくなります。
ローンの残債については、所有者がきちんと払い切ることを前提として組まれています。しかしどうしても難しい場合、もしくは家の売却を考えていて、まだローンが残っているという場合には、ローンを借り受けた金融機関に相談するか、専門知識を持つ不動産の専門家などに相談するのが確実です。
ローンを組む場合、「万が一手離すことになったら」というもしもの状況も考慮しておく必要がありますが、どうしても例外というものは発生してしまいます。
その場合は金融機関と相談し、家の売却ではなく貸し出しをして収入を得るようにしたり、売却も貸し出しも一度横に置いて、ローンの完済を目標にするなど、それぞれに合った方法を選択することが大切です。
・迷ったら比較して考えてみよう
物件を売却するか、賃貸にするかで方向性が変わってくるため、所有者としては大いに悩むところです。しかし一人で考えこむとさらに疑問点が増えてきてしまいますので、どちらが適切なのかしっかりと比較をして考えることが大切です。
インターネットで簡単に比較できるサービスもありますし、不動産会社に直接相談をしてシミュレーションをしてもらう方法もあります。いずれも第三者の客観的な判断が得られる方法ですので、物件の処分に困った時はぜひ利用してみてください。
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・まとめ
物件の処分を考える時、「どちらでもいいや」「面倒だから売ってしまおう」と軽く考えて処分を決める方も少なくありませんが、将来のプランをしっかりと立てていくことで、納得のいく結果が導ける場合があります。
売却も賃貸も一つの方法で、所有者自身がそのまま持ち続けるという方法もあります。どの方法が適切なのかはその時の所有者の状況や、住宅ローンの有無などによっても異なりますので、いろいろな未来を選択肢に入れて考えていくと良いかと思います。
分からないことは不動産会社などに相談したり、個人説明会など気軽に参加できるイベントなどを利用してみるのも良いでしょう。まずは物件の将来性をよく考えて、売却・賃貸の双方のメリットとデメリットを比較してみてください。
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