一戸建てやマンションの価値・価格は1年でどれくらい下がる?
マンションや一戸建てなどの不動産は、土地に比べて劣化や築年数で価値が下がっていきます。とくに木造の一戸建ては価値が下がるのも早く、手直しも必要になるでしょう。
その点、鉄筋コンクリートのマンションは木造よりも価格の変動が緩やかですが、それでも価値は下がりますので築年数に応じて売値も安くなっていくでしょう。
よほど立地の良いマンションでなければ価値は下がり、エリアの相場を目安に築年数などマイナス点が差し引かれて査定されるのが一般的です。
そこで今回は、一戸建てやマンションの価値・価格が1年でどれくらい変動するのかチェックしたいと思います。売却を検討する際、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
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築年数で変動する価値・価格
東日本不動産流通機構の調査データをもとに、築年数で中古不動産の価値・価格は“どれくらい下がるのか”をチェックしてみましょう。
2015年に売却が成立(成約)した中古マンション
築年数 | 売値 | ㎡単価 |
5年以下 | 4,739万円 | 71.96万円 |
6年~10年 | 4,160万円 | 59.74万円 |
11年~15年 | 3,686万円 | 52.27万円 |
16年~20年 | 2,768万円 | 41.72万円 |
21年~25年 | 1,729万円 | 29.22万円 |
26年~30年 | 1,758万円 | 30.58万円 |
31年以上 | 1,572万円 | 27.80万円 |
このデータは2015年に売却が成立した首都圏の中古マンションを築年数別に平均したものですが、年数に応じて売値が下がっていくのが確認できます。
- 築年数5年以下と6年~10年の価格差は「16.98%」
- 築年数6年~10年と11年~15年の価格差は「12.5%」
- 築年数11年~15年と16年~20年の価格差は「20.18%」
- 築年数16年~20年と21年~25年の価格差は「29.96%」
※築年数5年以下と30年以上では価格差が「61.37%」
もちろん、中古一戸建ての価格も築年数に応じて売値が下がっていくのは同じです。
2015年に売却が成立(成約)した中古一戸建て
築年数 | 売値 | 土地面積 | 建物面積 |
5年以下 | 3,710万円 | 121.68㎡ | 98.20㎡ |
6年~10年 | 3,657万円 | 135.00㎡ | 102.86㎡ |
11年~15年 | 3,547万円 | 131.23㎡ | 105.99㎡ |
16年~20年 | 3,167万円 | 146.03㎡ | 110.98㎡ |
21年~25年 | 2,681万円 | 165.31㎡ | 116.08㎡ |
26年~30年 | 2,638万円 | 163.54㎡ | 115.93㎡ |
31年以上 | 2,268万円 | 168.35㎡ | 97.81㎡ |
ただし、マンションは土地が無いぶん築年数に応じて下げ幅が大きいですが、一戸建ては土地の価格も考慮するので徐々に少しずつ下がっていく傾向があります。
1年でどれくらい価格が下がるの?
中古マンションを例にすると、築年数5年を境目に6年~10年で約17%価格が下がっているので、1年あたりに換算すると1年で4%~8%ずつ価格が下がっていく計算です。
たとえば、2016年1月に5,000万円で購入した新築マンションを2017年の1月に売却したとき、1年で4%~8%の下落率なので1年後には200万円~400万円くらい価値が下がることになりますね。
築年数が増えると同時に価格の下げ幅は緩やかになりますが、いずれにしても年数に応じて不動産の価値が下がることはお分かりいただけたと思います。
これらは全て実際の取引をもとに作成されたデータですが、31年後には61.37%価格が下がっていますし、高値での売却を希望するならなるべく築年数が浅いうちに売るのが好ましいと言えそうです。
とくに中古マンションの場合、“売るタイミング”が重要になってくるでしょう。査定を申込む際の目安にしてみてはいかがでしょうか。
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市場に流通している不動産の築年数
最後に、2015年に売却が成立した中古マンションや中古一戸建ての中で、もっとも取引された割合が多かった築年数をチェックしてみましょう。
2015年に売却が成立(成約)した中古不動産
中古マンション・・・築年数の平均は20.13年
中古の一戸建て・・・築年数の平均は20.6年
売却物件として2015年に新規登録された中古不動産
中古マンション・・・築年数の平均は22.05年
中古の一戸建て・・・築年数の平均は21.64年
2015年に取引された中古マンションの割合
築年数 | 売却が成立 | 新規登録 |
5年以下 | 8.7% | 7.0% |
6年~10年 | 18.4% | 16.7% |
11年~15年 | 17.8% | 13.0% |
16年~20年 | 13.7% | 12.5% |
21年~25年 | 9.2% | 11.2% |
26年~30年 | 7.9% | 10.9% |
31年以上 | 24.3% | 28.7% |
2015年に取引された中古一戸建ての割合
築年数 | 売却が成立 | 新規登録 |
5年以下 | 9% | 8.5% |
6年~10年 | 13.4% | 13.1% |
11年~15年 | 15.5% | 13.1% |
16年~20年 | 16.1% | 14.9% |
21年~25年 | 13.9% | 14.2% |
26年~30年 | 11.5% | 12.1% |
31年以上 | 20.6% | 24.1% |
2015年に売却が成立した中古マンションは築年数6年~15年の割合が高く、もっとも多く売却が成立しているのは築年数31年以上の中古マンションです。
中古の一戸建ても同じように多く取引されているのは築年数31年以上で、その次に築年数11年~20年の中古一戸建ての取引が多いことがデータを見て分かります。
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相続した不動産や使用しない別荘タイプのマンションなど、放置しておくと価格が下がる一方で「もっと早く売却しておけば・・・」と後悔するケースも多いようです。
今回は首都圏の中古マンション・中古一戸建てを例に紹介しましたが、価格帯は違っても価値が下がる原理は地域に関係なく同じです。
築年数に応じて必然的に価格は下がっていきますし、将来的に売却する予定があるならタイミングを早く見極めることが重要。
不動産売買の基本的なポイントなので、しっかりと覚えておきたいですね。今後の参考に、ぜひ役立ててみてはいかがでしょうか。
データ参照元:東日本不動産流通機構
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