こんにちは、西 恭平です。(インスタグラムはこちら)
住宅業界というのは、もっとも無敵の「住宅ローン」があるので、新型コロナの影響を全く受けてはいなかった。
しかし、緊急事態宣言が明けた頃ぐらいから様子見ではありましたが、物件情報としては価格に影響はあまりありませんでしたが、
ちょうどお盆の8月を過ぎた頃から、最大で10パーセント程住宅価格が下落しているエリアもチラホラ出てきました。
仮例:1500万円で売れていた区分所有マンションが、1350万円に価格を落として販売活動をされる方が出てきた!!
価格に影響が出てきているのは、「人間心理」が大きく関わっています。
連日、コロナの感染者が何人になってとか、企業は大リストラに転じているなどといった「マスコミ」が騒ぎ立ててニュースを出すもんだから、テレビを見ている人からすると、徐々にではありますが恐怖が拡散されて、下落要因を作る心理が働いていると思われます。
しかし、一度大きく売れるであろう価格帯(要、相場価格)を下回った「売り物件」が出てきた場合、釣られ下がりという現象で、安い価格に引っ張られるかのように、こぞって安い金額で売る人が増えてきます。
今は、まだそこまでひどい状態ではありませんが、警戒は必要です。
今より住宅が高くなることはない?
どちらかと言えば、売れるであろう価格から、少し下げ気味価格で販売する人が増えています。
チラシやパンフレットを見ているだけでは気がつきにくい問題ですが、私たち不動産を扱う人間は、常に「成約価格」に目を向けています。「いくらで売れるだろう」では、まだ正式に成約をしている訳ではありませんので、金額は当てずっぽうな筈です。
しかし、成約をするということは、買主が居て、売主が居て、両者互いに金額と物件に納得が言っている状態を指します。
ここで注意が必要なのは、売れるであろう相場価格を全く無視した。自分が勝手に売れると思い込んでいる場合です!
隣近所の●●さん地は、●●●●万円で売れたからウチもそれぐらいの価格で売れる!などです。
これはよくよく聞いてみると、もう数十年も前のバブルの頃の話だったりしますし、第一に土地の大きさや、建物の大きさ、築年数など全く条件が同じであったとしても、売れる金額は同じとは限りません。
そして、さらにいうと一度安い方に傾いている場合、もう上昇の余地はほとんど残っていないです。
どちらかと言えば、今後緩やかな下落が続き、フィナーレに差し掛かったところで、一気に雪崩が起きるのではないかと考えています。
私からのアドバイス
今もし不動産をご売却されようとしている方が居たら聞いてください。
あなたの今売ろうとしている不動産は、リーマンショックの時と比べても、相当なほど高値圏まで価格は上昇しているはずです。
つまりは、あなたは数年前に買っているのであれば、今売れば利益が出るほど高く売れます。
相続をした不動産であれば、今のタイミングは不動産は高いです。
何が言いたいのかというと、普通一般的には不動産は相場よりも少々高く売りに出します。
そして、多少の値段の交渉があったとしても、その価格はまだまだ十分に高い価格です。
私が言いたいのは、「不動産は売れにくいものです。価格に意地を張らずに、ほどほどで売却をしたとしても、十分に高い位置で不動産を売っている」のです。
爪伸ばしは不動産にとってはよくはありません。だからこそ、不動産は買主が現れたら売り時と言われるのです。
下落が下落を呼んだ時には、もう目も当てられません。幸いにして住宅であればそんなに大きな下落は起きませんが、それでも今売れる金額が、1500万円のマンションであった場合、最悪1100万円前後までは覚悟が必要です。
『不動産は買主が現れたら売り時』
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