日本銀行の金融システムレポートってどんなものか?

日本銀行が、年に2回金融システムレポートを出しているってご存知でしょうか?

公的機関のレポートって、どれも難しい言葉が並んでいて理解しにくいと思う人は多いのではないでしょうか?

 

今回は、2020年4月に公表された金融システムレポートを見ていきたいと思います。

金融システムレポートでみる今

⾦融システムの安定性を評価するとともに、安定確保に向けた課題について
関係者とのコミュニケーションを深めることを⽬的として、⾦融システムレポートを年 2 回
公表している。

金融レポートより抜粋)

金融の循環や金融機関のストレス耐性について、定期的に評価している事で弱点が見え、金融システム全体のリスクを分析・評価をして、政策対応を図るのです。

 

そして、モニタリング等を通じて金融機関への指導・助言に活用することで、金融に関するだけでなく、経済や物価動向のリスク評価も行ううえで、重要な要素の一つとなっているのです。

 

新型コロナウィルスの影響で、国際金融市場が不安定となっていて、金融機関の資本・流動資産にも大きなストレスがかかっています。

 

でも、金融レポートによると、今回の金融システムに生じているすとれすは、過去のバブル期とは性質が違うといいます。

 

過去のバブル期は「金融不均衡の調整」でしたが、今回は人々の活動が大きく制限されている事による「実体経済ショック」によるものです。

 

金融システムレポートでみる不動産業

感染拡大によっておこる「実体経済ショック」も、長く続くことにより、

「相乗的な悪化」につながるという懸念もあります。

不動産業向けの貸し出しは、前年と比べると3%程度と全産業向けと比べると延びていたのですが、2020年3月以降では、不動産市場の需給悪化や賃料収入減少などの懸念も窺われつつあります。

今回は、レポートの後に新型コロナウィルスの感染拡大で出自粛などがあり、レポートを参考にするには厳しいかもしれませんが、次のレポートが楽しみですね。



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です