不動産を売るとき、 「知らない人」から順番に損をする理由

不動産歴26年 自分でも不動産を買い売却するプロの不動産プレーヤー!億を超える物件を購入する手腕と資金調達。また戸建やマンションといった物件も500件以上自分で買い、自分で売った実績もあり、高い視点で不動産取引を語ります。

はじめに|この記事は、売主のためだけに書いています

不動産を売る。
それは多くの人にとって、人生で何度も経験することではありません。

にもかかわらず、不動産売却は
**「知らないまま進める人ほど、損をしやすい構造」**になっています。

  • 何が正解なのか分からない

  • 誰の話を信じればいいか分からない

  • 失敗したくないけど、判断材料が少ない

この記事では、
不動産会社の宣伝も、営業トークも、一切しません。

売主が“損をしない側”に立つために、
最低限知っておいてほしい現実と考え方
を、正直に書きます。

今すぐ売る予定がなくても構いません。
むしろ、売る前の今こそ読んでほしい内容です。


第1章|不動産売却は、売主が一番「不利」な取引である

まず最初に、
あまり語られない前提からお話しします。

不動産売却は、
売主が一番情報を持っていない状態で始まる取引です。

  • 相場を知らない

  • 仕組みを知らない

  • 業界の慣習を知らない

一方で、不動産会社や営業担当者は、

  • 過去の成約事例

  • 相場の動き

  • 売りやすい価格帯

  • 交渉の落とし所

こうした情報を、日常的に扱っています。

つまり、
知識と情報の差が、最初から大きく開いているのです。

この差を埋めないまま売却を進めると、
判断を他人に委ねることになります。

そしてその結果、
「よく分からないけど、そう言われたから」
という理由で、大きな決断をしてしまう。

これが、
売主が損をしやすい最大の原因です。


第2章|査定額は「売れる価格」ではない

多くの売主が、最初にやること。
それは「査定を取ること」です。

ここで、
非常に重要な勘違いが起こります。

査定額=売れる価格
と思ってしまうことです。

しかし、現実は違います。

査定額とは何か?

査定額とは、
「このくらいで売れる可能性がある」という
予測値に過ぎません。

そこには、

  • 早く売りたいのか

  • 時間をかけてもいいのか

  • 値下げを許容できるのか

といった、
売主の事情は含まれていないことがほとんどです。

さらに言えば、
査定額は「高く出そうと思えば出せる」ものでもあります。

なぜなら、
査定額を出したからといって、
その価格で売る責任を負うわけではないからです。

この構造を知らないまま、

  • 一番高い査定を出した会社

  • 一番自信満々な担当者

を選んでしまうと、
後からこう言われることになります。

「反響がないので、価格を下げましょう」

これは珍しい話ではありません。


第3章|売却価格は「売り出す前」にほぼ決まっている

不動産売却で
最も重要なポイントはどこか。

それは、
売り出す前の判断です。

  • いくらで出すのか

  • どの層に向けて売るのか

  • どのタイミングで市場に出すのか

ここでの判断が、
売却結果の大半を左右します。

最初の価格が持つ意味

不動産市場では、
「最初に出した価格」が強いメッセージになります。

  • 高すぎれば、見向きもされない

  • 安すぎれば、損をする

  • 中途半端だと、売れ残る

売れ残った物件は、
市場からこう見られます。

「何か問題があるのでは?」

そうなると、
価格を下げても反応が鈍くなります。

つまり、
最初の判断を間違えると、修正が難しいのです。


第4章|不動産会社は「会社」ではなく「人」で結果が変わる

売主が見落としがちなポイント。
それが、担当者の違いです。

同じ会社でも、

  • 売却経験が豊富な人

  • 交渉が得意な人

  • 説明が上手な人

  • ただ数をこなしたい人

担当者によって、
結果は大きく変わります。

また、不動産業界には
利益構造の違いがあります。

  • 売主側だけを担当する場合

  • 売主と買主の両方を担当する場合

どちらが悪い、という話ではありません。

ただ、
どういう立場で動いているかを
売主が理解していないと、判断を誤る
のです。

ここを知らずに
「全部お任せします」と言ってしまうと、
主導権は完全に手放すことになります。


第5章|売主がやってはいけない行動

ここで、
多くの売主がやってしまう
典型的な失敗を整理します。

① 焦って決める

期限があると、人は冷静さを失います。
その状態での判断は、後悔につながりやすい。

② 比較せずに任せる

1社だけの話で決めるのは危険です。
最低限、考え方の違いは知るべきです。

③ 価格を丸投げする

価格は、売主の人生に直結する要素です。
「プロに任せる」は、考えない理由にはなりません。


第6章|売主が必ずやるべき準備チェックリスト

売却で後悔しないために、
最低限これだけは整理してください。

  • なぜ売るのか

  • いつまでに売りたいのか

  • いくら以上で売りたいのか

  • 譲れない条件は何か

  • 妥協できる点は何か

これを自分の言葉で説明できるようになると、
不動産会社との打ち合わせの質が変わります。

主導権が、売主側に戻るのです。


最後に|一番大切なこと

不動産売却で一番危険なのは、
「よく分からないまま進めること」です。

  • すぐ売らなくてもいい

  • 相談してから決めていい

  • 比較してから判断していい

売主には、その権利があります。

この記事を読んだあなたが、
少しでも冷静に、
納得のいく判断ができることを願っています。

どこの会社に頼むかは、
その後で構いません。

まずは、
“知らない側”から抜け出すこと
それが、損をしないための第一歩です。


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