不動産の新たな付加価値になる?ヒートショックを防ぐリフォーム

不動産の新たな付加価値になる?ヒートショックを防ぐリフォーム

 

ヒートショックとは、室内の急激な温度変化によって、血圧が上昇し、早めの脈拍となる状態のことをいいます。

 

主に冬場のお風呂場やトイレなどで起こることが多く、脳梗塞や心筋梗塞などの病気につながったり、高齢者の死因のひとつにもなっています。

ここではヒートショックを防ぐリフォームについて解説していきます。

 

断熱性を高める5つのリフォーム

 

ヒートショックを防ぐリフォームは、断熱性を高める目的で行われます。

 

1.サッシを2重にする

 

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通常のサッシの内側に、市販の後付サッシを取り付ける方法です。

外の空気と部屋の内側の空気の間に、空気の断熱層を作ることで、部屋の外と中の温度差を少なくする効果があると言われています。

 

サッシのガラスを断熱タイプのものを使用することで、より一層の効果も期待できます。

冬場に多い結露の防止や、防音にもつながります。

 

他にも、日が当たらない時間帯にはカーテンや雨戸を閉めたり、窓まわりに隙間テープや断熱シートを貼ることも有効です。

 

2.お風呂場を暖める

 

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ヒートショックで最も起こりやすいのは、お風呂場と言われています。

脱衣所で服を脱いで裸になることから、熱めの温度のお湯に浸かることによる温度変化が、心臓への負担を増加させることが原因のようです。

 

そのため、あらかじめお風呂場を暖める設備にしておくことで、ヒートショックを防止します。

例えば「浴室暖房乾燥機」を導入し、脱衣所の室温を20℃近辺に設定することで、入浴時の温度変化を緩やかなものにします。

 

入浴しない時は、衣類の乾燥室にもなるため、雨天時や花粉が心配な時期に、簡単に部屋干しができるのもメリットのひとつです。

 

3.トイレの暖房

 

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トイレもヒートショックの起こりやすい場所です。

深夜などにトイレに起きた時に、他の部屋よりもトイレ内の気温が低いために、血管が収縮してしまい、心臓に負担がかかることが原因となっています。

 

この場合、トイレに暖房器具を導入することで、ヒートショックの防止につながります。

常にトイレ内を暖めておき、温かくなるタイプの便座や、温水での洗浄機能つきのものを選ぶようにします。

 

4.断熱材と床暖房

 

天井や床に断熱材を使用することで、ヒートショックを防ぎます。

加えて床暖房システムを導入することで、熱を外に逃さずに暖かい室内を実現することが可能となります。

 

5.全館空調の導入

 

全館空調は、1台の空調だけで建物全体の気温を調整することができるシステムです。

夏は湿気を少なくして涼しく、冬は暖かくすることができます。

特に部屋と部屋の間の移動の際に、気温差が少なくなるため、ヒートショックの防止に有効な方法と言えるでしょう。

主に新築時に採用されるやり方ですが、リフォームでの対応も行われているようです。

入浴時のヒートショックの予防法

 

リフォームや暖房器具の導入は、ヒートショックの防止に効果的ですが、それにプラスして、入浴時の行動を少しだけ工夫することで、ヒートショックを予防することにつながります。

 

1.シャワーで温める

 

浴室に入る前に、シャワーを熱めの温度に設定して、出しっぱなしにしておくことで、浴室内の室温を上げることができます。

水道代がかかってしまいますが、そのあたりは家計と相談して行うようにしましょう。

 

2.40℃のお湯に入る

 

入浴の最適な水温は40℃前後と言われています。「少しぬるいかな?」と感じるお湯にゆったりと浸かることで、リラックス効果も得ることができます。

下町の銭湯のような、42℃を超えるようなお湯の温度は、心臓への負担が大きいため、あまりオススメできません。

 

3.最初に入らない

 

ヒートショックを避けるためには、いわゆる一番風呂に入らないようにすることも重要です。あらかじめ他の家族が入った後の方が、浴室や脱衣所の温度も高くなっているため、急激な温度変化が起きないためです。

 

4.食後は避ける

 

食後は消化のため、血圧が変動しやすい傾向があります。そのため、食後すぐに入浴するのは心臓の負担がかかりやすいので、できるだけ避けるようにします。

より血管の収縮が起こりやすい飲酒後も同様です。

 

トイレのヒートショックの予防法

 

冬場のトイレに行く際には、一枚上に羽織るだけでも温度変化を和らげることができます。カーディガンなどを着用し、肌着も保温する仕様のものを選ぶことで、身体を冷やしにくくします。

もしトイレに窓がある場合は、カーテンをつけるだけでも、ほんの少しではありますが、外気温と室温の差を緩やかにすることが可能です。

 

まとめ

 

今後高齢化社会へを向かうことを考慮しますと、「ヒートショック対策」というのも、不動産の新たな付加価値になるのではないか?と思われます。

 

ヒートショックは決して高齢者だけの問題ではなく、20代や30代といった若い世代にも起こり得る問題のため、リフォームなどで工夫することはもちろんのこと、普段の習慣から気をつけていくことも大切です。

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