全国的に問題となっている空家ですが、
「田舎の方の話」
と思っている人も多いと思います。
でも、実は都会でも、人気の住宅街でも空家は多いのです。
高級住宅街にも空家
実は、東京都内にも81万戸の空家があるのですが、
これは、全国の空家のうち10.6%が東京都内なのです。
この数字は、全国平均の13,6%よりも少ないですが、
「都内にも多くの空家が!」と驚く数字でもあります。
その中でも23区内で7割もあるのです。
23区内の中でも、高級住宅として人気の世田谷区も2016年2017年度の国の推計で空家密度が高いと言われているのです。
人口92万人の世田谷区でも空家は5万戸。
都内の空家でも最多となっています。
高級住宅街に空家が多い理由は何でしょうか?
住民の年齢層が高いということも大きな要因ですが、不動産の価値が高いのが空家となる要因でもあるのです。
不動産の価値が高いので、若年層が憧れても購入できない。
又、都市計画の高さの制限があるので、マンションの建築が難しいのです。
高級住宅街の空家の事情
こうした高級住宅街の空家は、一般的な不動産売買のポータルサイトにはあまり載りません。
空家保有者の方が、固定資産税の支払いが負担にならない家庭が多く、
売却を依頼していないケースが多いのです。
でも空家を放置し続けると、傷みがひどくなり、「特定空家」として扱われることもあります。
建物の傷みがひどくなれば売却金額も低くなり、「契約不適合」といったことも考えないといけません。
そのためには、「建物状況調査(インスペクション)」を行いますが、その費用も高くなります。
所有者が65歳以上の世帯が多い世田谷区。
後期高齢者になる2025年以降に、売りに出されるのではないでしょうか?
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