相続した実家の放置で毎年損する5つの理由|今やるべきことを宅建士が解説
相続した実家を、空き家のまま放置していませんか。実は、誰も住んでいない家でも“毎年お金が消えていく”ことをご存じでしょうか。「まだ売るか決めていない」「思い出があって手放せない」「家族の話し合いが終わっていない」——そうした理由でそのままになっている実家は、とても多いものです。しかし空き家は、持っているだけで毎年コストがかかり、時間が経つほど不利になっていきます。この記事では、相続した実家を放置すると損をする「5つの理由」と、今すぐやるべきことを、創業48年・関西を中心に全国で不動産売却をサポートするオーディン不動産売買が、宅建士監修のもとわかりやすく解説します。
相続した実家の「放置」が一番もったいない
相続した実家を空き家のままにしている方は少なくありません。売るか決めきれない、思い出がある、家族間で話し合いが終わっていない——理由はさまざまです。気持ちはとてもよく分かります。
ただし、はっきりお伝えしたいことがあります。空き家は「持っているだけ」で毎年お金がかかり、放置している間にも損が積み上がっていく、ということです。まずは、なぜ放置が損につながるのか、具体的な5つの理由を見ていきましょう。
相続した実家を放置すると損する5つの理由
理由1|固定資産税が毎年かかり続ける
住んでいない家でも、固定資産税は毎年かかります。都市計画税がある地域では、さらに負担が増えます。使っていない家なのに、毎年お金だけを払い続けることになってしまいます。
⚠ さらに注意したいのが、管理されず放置された家が「特定空家等」や「管理不全空家等」に指定され、市区町村から勧告を受けた場合です。住宅用地の特例(固定資産税を最大1/6に軽減する仕組み)が外れ、固定資産税が最大で約6倍になる可能性があります。※要件は自治体により異なるため、詳細は各市区町村にご確認ください。
理由2|修繕費がかさむ(数十万〜数百万円)
誰も住んでいない家は、どんどん劣化して傷んでいきます。意外に思われるかもしれませんが、家は人が住んでいる方が長持ちします。換気がされない、湿気がこもる、気づかないうちに雨漏りしている、シロアリの被害、雑草の繁茂——こうした要因が重なると、いざ活用・売却しようとしたときの修繕費だけで数十万円〜数百万円にのぼることもあります。
理由3|近隣トラブルの原因になる
雑草や倒木、ポストにたまるチラシやゴミ、害虫の発生、不法侵入など、空き家では近所から苦情が来るケースが珍しくありません。誰も住んでいない家は「管理されていない家」と見られやすく、地域トラブルの火種になりがちです。ご近所との関係が悪化してしまうと、その後の売却や活用にも影響しかねません。
理由4|時間が経つほど売却しにくくなる
家は古くなるほど建物の価値が下がり、修繕が必要になればさらに安くなります。劣化が進むと「リフォーム前提」「解体前提」で見られやすくなり、買い手が付きにくくなります。土地の価格は地域によりますが、建物は放置するほど不利です。加えて、時間の経過で相続人が増えたり、共有者の事情が変わったりすると、売却の話し合い自体が難しくなることもあります。
理由5|税金の特例を逃す可能性がある
相続した空き家には、条件を満たせば使える税の特例があります。代表例が「空き家に係る3000万円特別控除」です。ただし、いつでも使える制度ではありません。相続開始から一定期間内の売却など、期限や細かな条件があります。「そのうち考えよう」と先延ばしにしているうちに、使えなくなってしまうケースもあります。
「今すぐ売る」必要はない|まずやるべきこと
ここまで読んで不安になったかもしれませんが、「今すぐ売ってください」ということではありません。一番もったいないのは、何も決めずにずっと放置してしまうことです。
選択肢は「売る・貸す・住む・残す」——どれを選んでも構いません。大切なのは、まず“今の実家がいくらぐらいなのか”という数字を知ることです。相場の数字が分かるだけで、家族間の話し合いは格段に進めやすくなります。
今の価格を知ったうえで、「貸すとどうなるか」「リフォームして住むならどうか」などの条件を並べ、家族で話し合うことが最も大切です。相続した実家は思い出があるからこそ、感情だけでは判断しづらいもの。だからこそ、一度、現状を整理することをおすすめします。結論はすぐに出さなくても構いません。
まとめ|放置こそが最大のリスク
相続した実家を空き家のまま放置すると、次のような損につながります。
- 固定資産税など維持費の支出が続く(特定空家等では最大約6倍の可能性)
- 修繕費が数十万〜数百万円にふくらむ
- 近隣トラブルの原因になる
- 時間が経つほど売却しにくくなる
- 税金の特例を受けるチャンスを逃す
迷ったら、一度不動産会社に査定を依頼し、現状を一緒に整理していくのがおすすめです。まずは“今の価値”を知ることから始めてみてください。
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よくある質問
Q. 相続した実家を放置すると、具体的にどんなリスクがありますか?
A. 主に、固定資産税などの維持費が毎年かかること、建物の劣化による修繕費の増加、雑草や不法侵入などの近隣トラブル、時間経過による売却のしにくさ、そして税の特例を逃す可能性の5つです。
Q. 空き家を放置すると固定資産税が上がるというのは本当ですか?
A. 管理不全のまま放置され「特定空家等」「管理不全空家等」に指定されて勧告を受けると、住宅用地の特例が外れ、固定資産税が最大で約6倍になる可能性があります。要件は自治体により異なるため、詳細は各市区町村にご確認ください。
Q. 相続した空き家の税金の特例には期限がありますか?
A. 代表的な「空き家に係る3000万円特別控除」には、相続開始から一定期間内の売却など、期限と細かな条件があります。期限を過ぎると使えなくなるため、早めに税理士や自治体、不動産の専門家に確認することをおすすめします。
Q. まず何から始めればよいですか?
A. まずは「今の価値(相場)」を知ることです。査定で現状を把握し、売る・貸す・住む・残すといった選択肢を家族で並べて話し合うと、判断がスムーズになります。結論は急がなくても大丈夫です。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。固定資産税・空き家に関する制度や税の特例の要件は、物件の状況・時期・自治体により異なり、法改正で変わることがあります。個別の判断は、税理士・司法書士・各自治体・不動産の専門家などへ必ずご確認ください。
運営:オーディン不動産売買株式会社(創業48年/宅建士監修)。関西圏を中心に、日本全国で不動産の仲介・買取を行っています。































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