社会問題にもなっている!?アパート管理人は今減っている

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マンションやアパートなどの賃貸物件が増えている昨今、それに反比例し減少しているのが「管理人」です。

あなたは、マンション・アパートの管理人といえばどのような人物像を思い浮かべますか?多くの場合、「定年退職を迎えた高齢の男性」をイメージするかと思います。

これまで、マンション・アパートの管理人は「管理職を経験した定年退職者」を対象として募集してきましたが、近年行われている企業の「定年延長・再雇用」の波を受けて、マンション・アパート管理人の募集をしても応募者があらわれないという現状があります。

今まで「対象者が限られていた」マンション・アパートの管理人募集も、これから先は間口が広くなることが考えられます。

定年退職後の仕事を考えてみると、マンション・アパートの管理人のように安定した収入を得られるいい仕事はなかなかありませんから、誰でも応募できるのであればやってみたいですよね。

そこで今回は、マンション・アパートの管理人はどのような仕事をしているのか、なぜ今は管理人が減少しているのか、そしてマンション・アパート管理人のメリット・デメリットについてご紹介します。

マンション・アパート管理人の仕事

マンションやアパートの管理人というお仕事、毎日どのような仕事をしているのか解らない部分も多いと思います。

ただ座っているだけに見られてしまうこの仕事ですが、実は様々な業務を日々こなしています。日中管理人は何をしているのか、その実態を早速見ていきましょう。

マンション・アパートの管理人は管理会社に雇われている

マンション・アパートの管理人は、管理会社に雇われ働いています。

パートや派遣社員であることが多いのですが、定年は65~75歳とかなり長く続けられる仕事です。小さなアパートでは、管理会社ではなく管理組合が直接管理人を雇っていることもあります。

マンションのフロントマンと管理人の違い

最近の高級マンションでは、「フロントマン」や「マネージャー」と呼ばれる人たちがいます。この人たちとマンション・アパートの管理人の何が違うのかというと、違いはありません。

マンションまたは管理会社の方針で、管理人というよりも「フロントマン」や「マネージャー」と呼ぶところがある、というだけの話です。

しかし、こういった高級マンションの管理人は冒頭で挙げた「定年退職後の男性」ではなく、若い男性または女性が職業としていることが多いという特徴があります。

日中はどんな仕事をしているのか

マンション・アパート管理人の主な業務は「物件の管理」となります。賃貸物件の景観の維持のための仕事がほとんどで、日中は共用部分の清掃やごみ収集所の管理、除草、庭があれば庭のお手入れなども行います。

雪の降る地域であれば、冬は除雪もしなければなりません。

更にマンションやアパートの設備の点検・整備なども行い、必要があれば修理業者を呼び、自分で修理できる部分については修理も行います。

その他、マンション・アパートに訪ねてくる様々な人に対する受付業務、住人達からのクレーム受付も業務の一つです。また、住人によっては管理人を「なんでもしてくれる人」と思っている人もおり、部屋に何かあると逐一連絡をしてくる、なんていうこともあるでしょう。

マンション・アパート管理人の仕事は多く、そのジャンルも多岐に渡ることから、問題処理能力の高さや手の器用さなどが求められます。

管理会社と管理人のやり取り

マンション・アパート管理人の業務には、管理会社と住人をつなぐいわばパイプ役としての業務も含まれており、住民からのクレームは必ず管理会社に伝えられます。

毎日管理会社への「報告・連絡・相談」を欠かさず、マンションやアパートがどのような状況なのかという情報を管理会社と共有します。

そして管理業務補助も行わなければいけないこともあります。ここからは管理会社の方針によって異なりますが、マンションの理事会へ参加したり、郵便物の配達、ガスや水道メーターの検針、管理費を滞納している住人への督促など、細かな仕事が多いようです。

「管理人」という仕事はとても線引きがあいまいな仕事で、「ここまでは住人が自分でやるべき」と思うようなこと、例えば「電球の交換」のようなものでも、管理人がやらなければいけないこともあります。

管理人が行う仕事の範囲や内容は、雇っている管理会社の方針によっても異なりますので、実際に管理人に応募する際にはよく業務内容を確認しておくといいでしょう。

マンション・アパートの管理人はなぜ減っているのか?

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マンション・アパートの管理人の仕事は確かに忙しく大変であることが解りましたが、それにしてもなぜマンション・アパートの管理人は減り続けているのでしょうか?

そこには4つの理由がありました。

サラリーマン投資家による物件の増加に追い付いていない

単純に、賃貸物件の増加に対してマンションの管理人となる人の総数が追い付かないという現状も、マンション・アパートの管理人が足りない理由の一つです。

投資としての不動産に人気が集まる中で、賃貸物件はどんどん増加しています。

しかも増加しているのは都市部に集中するため、仕事がなく労働力が余りがちな地方ならまだしも、仕事の多い都市部ではマンション・アパートの管理人を探すのは難しいという背景があります。

マンション管理人になるハードルが高い

実は、マンションやアパートの管理人という仕事はとてもハードルが高い、ということをご存知でしょうか。

昔からの慣例で、「管理職経験の企業退職者」を中心として求人しているようです。しかし、そのような人材は多くいるわけもなく、管理人の求人を見つけても「自分の経歴では見合わない」と敬遠され応募しない人も多くいるようです。

定年の延長

現在企業はその規模に関わらず定年延長制度を導入しているため、マンション管理人という未知の仕事よりも、慣れ親しんだ会社の定年を延長する人が増えてしまっているという現状があります。

企業が65歳まで定年を延長してしまうと、さすがに体力も落ちた65歳から再就職をと考える人は少なくなります。

「定年後に働く場所が増えている」ことも、マンション・アパートの管理人が足りなくなった要因の一つとなっています。

管理人に課せられる重責

マンション・アパートの管理人は、とても重い責任を課せられることもしばしばあります。高齢化社会の進む中で、一人暮らし用の賃貸は独居老人が多くなり、その中の数パーセントは認知症を患っていると言われます。

マンション・アパートの管理人は住人のサポート業務が主ですから、こういった高齢者に対する気遣い、お世話などもしなければなりません。

仕事の多さ、そして重い責任、しかし賃金はそこに見合っていないという部分も、マンション・アパート管理人という仕事に人が集まらない理由になっているようです。

管理人は深刻な後継者不足に陥っている

これら様々な要因が重なり、現在マンション・アパート管理人は年々減少、募集しても応募するひとがおらず深刻な後継者不足となっています。

「定年が来たのでやめます」と言っても、引き継ぐ相手がいないために仕事をやめられない人もいるのです。

賃貸物件に対し、マンション・アパートの管理人は常に必要量の15%は不足しているというデータもあります。

マンション・アパートの管理人の現状

現在、マンション・アパート管理人の減少を受けて、各管理会社では定年の延長を行っています。

その結果、70歳を過ぎても仕事をやめられない人も多くなっているのですが、体力が落ちていく中で管理業務を日々行うというのはなかなか難しいものです。

では若い人を募集することはできないのか?という話になりますが、マンション・アパート管理人に管理会社が毎月支払える給与は少なく、若者がこの給与で自立した生活を送るのには無理があります。

管理人の給与を増やすためには、マンションやアパートの管理費も増やすことになり、そうすると入居者が減ってしまうことも考えられます。

その問題を解決するために、各会社で「短時間勤務で複数人を雇う」などの対策をとっていますが、管理人不足の解消には至っておらず、頭を抱える管理会社も少なくないようです。

マンション・アパート管理人のメリット・デメリット

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このような問題を抱えている中で、「もっと広く求人を出す」「派遣を増やす」といったような動きも出てくるでしょう。

これからは、マンション・アパート管理人になるためのハードルも下がることが考えられます。

マンション・アパートの管理人は慣れればとてもやりやすい仕事です。

定年後でも働ける貴重な職業ですから、できるのであればやってみたいという方も少なからずいるはずです。

自分の定年後の職とできるのか、マンション・アパート管理人のメリット・デメリットをそれぞれ見ていきましょう。

マンション・アパート管理人のメリット

まず管理人のメリットですが、「就職するのにあたり特に必要な資格がない」というものがあります。

つまり本来は「誰でもやれる」仕事なのです。そして一度採用されると、長い期間続けられるというのも魅力の一つです。

定年後に毎月安定した収入が得られ、しかも長く続けられるという仕事はなかなかありません。

この仕事は、物件がある限り続けられる仕事です。賃貸物件は一度建てばなくなることはそうそうありませんから、将来に渡って安心して仕事を続けることができます。

そして人と触れ合うことが好きな方には天職ともいえる仕事です。住人と毎日挨拶をかわし、時には世間話をすることもあるでしょう。いつでも話しかけやすい雰囲気を持ち、柔らかい物腰の方ならこの仕事に向いているはずです。

また毎日様々な仕事が発生し、飽きることがないのもメリットと言えるでしょう。単調な仕事では勤務時間も長く感じてしまいますが、変化や刺激のある仕事は一日があっという間に過ぎ去っていきます。

問題処理能力が高ければ年齢に関係なく仕事をこなし、長く続けられるというのがこの仕事の魅力であり最大のメリットといえるでしょう。

マンション・アパート管理人のデメリット

しかしマンション・アパート管理人という仕事は、本当に大変な仕事でもあります。

何と言ってもつらいのが「クレーム処理」です。住人が物件に抱く不満点、同じ物件の住人同士のトラブルなど、「人の文句を聞かなければいけない」というのは精神的にもストレスがたまります。

特に住人同士のトラブルは、時に警察沙汰や訴訟問題にまで発展してしまうことがあります。トラブルの芽を早めに摘み取ることができるか、それも管理人のクレーム処理能力にかかっている部分もあります。

住人と管理会社との橋渡しも大変ですし、責任が重いのもデメリットの一つです。

管理人の管理不行き届きで賃貸物件内で犯罪が起こってしまった、なんてことがあれば、大きなストレスを抱えてしまうことになるでしょう。

また、すべてにおいて管理会社の指示を仰がなければならず、なんでも自分の判断で行いたい人や、指示待ちで手が出せないことにいら立ちを感じてしまう人には、この仕事は向かないかもしれません。

さらにここまで細かい業務をこなさなければいけないのに、給与が安いというのも問題です。

マンション・アパート管理人の平均月給は総収入で15万円ほど、手取りでは13万円ぐらいが相場のようです。

たしかに年金受給者であればこの収入でもいいのかもしれませんが、一般的な成人が自立して生活できるだけの給与ではないことは明白です。

「この仕事に見合うだけの給料ではない」というのは、マンション・アパート管理人という職業の最大のデメリットと言えるでしょう。

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まとめ

マンション・アパートの管理人の仕事はいかにやりがいがあるか、お分かりいただけたかと思います。

しかし一方で給与が安く、管理人不足という割に求人もなかなか出てこないというのも現実です。

マンション・アパートの管理人になりたいときには、ハローワークだけではなく地元紙の広告やネットの求人広告なども見てみましょう。また、管理会社に直接問い合わせてみるのも手です。

不動産会社や管理会社の知り合いがいれば、求人がないか聞いてみましょう。

マンション・アパートの管理人は確かに責任も大きいですが、やりがいもあります。そして特に資格も必要なく、しかも安定した収入を長く得られる仕事です。

老後も豊かな生活を送りたいと考えている方は、マンション・アパートの管理人に応募してみてはいかがでしょうか。

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